VoIP技術者のための実践講座 [第1回 WireSharkを使う]
(2018.12.27 Updated!)
さて、いきなりですが「Wireshark」をご存知でしょうか。今やVoIP業界に限らず、ネットワークに関連する技術者の方々で、この名前を知らない人はいないのではないでしょうか。例えれば大工さんがカンナを知らないようなものでしょうか。
Wireshark はIP、DHCPなど800以上のプロトコルを解析できる、ネットワークプロトコルアナライザーです。非常に高機能なツールですがGNUライセンスに基づいて配布されており、自由に使用することができます。バージョンアップを重ねるにつれ、使い勝手も向上しています(2018年12月27日執筆時点の最新バージョンは2.6.9です)。
今やVoIP業界においてネットワークに関連したトラブルがあると、各機器のログだけではなく、Wiresharkで取得したパケットログを合わせて解析するということが当たり前となっています。これは日本だけではなく世界的に常識化しています。
Wiresharkのインストール
インストールは非常に簡単です。まず以下の公式サイトからwiresharkをダウンロードしてください。日本語化プロジェクトもあるようですが、グローバル社会で活躍されている皆さんは迷わず公式サイトから英語版を選択してください。
<Topページ>
<ダウンロードページ>
https://www.wireshark.org/#download
Windows、Linux、BSD、Mac OS X用などがありますので、お使いのPCの環境に合わせて選んでください。手元のWindows PCで手軽に開始したい場合は、Windows Installerをダウンロードしましょう。
ダウンロードが完了すると早速、ファイルをクリック実行してインストールを開始しましょう。
インストール自体の流れは難しくありませんので詳細は割愛します。一点、Wiresharkをインストールする際、WinPcapをインストールするか訊かれます。これはパケットキャプチャの機能を提供するツールでありWiresharkと合わせて使用しますので、忘れずにインストールして下さい。
インストールが完了すると早速使用することが可能です。[Finish]ボタンを押して、早速使用してみましょう。
次回は基本的かつ、実践でも役立つ使用法について解説します。