今日から使える実践技術 [3. IP電話機(Yealink T4X)で実際にプロビジョニングを行ってみる]

前回「今日から使える実践技術 [2. IP電話機メーカーによって違うプロビジョニング仕様]」では、IP電話機のプロビジョニングについて、各メーカーによって仕様が異なることについて説明しました。今回はさらに一歩踏み込んで実際のIP電話機を使用してプロビジョニングの設定手順を紹介しようと思います。

今回のプロビジョニングの例として、Yealink社のSIP-T48Gという機種を使用します。Yealink社のT4Xシリーズの他機種でもほぼ同じプロビジョニングの仕様です。

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2019年 コールセンターのトレンド大予測 トピック10 (2. テクノロジー編)

2019年のコールセンターにおけるトレンド予測の第二弾、テクノロジー編です。前回はコールセンター運営の視点からトピック10を紹介しましたが、今回はそのコールセンターを支えるテクノロジーやシステムに関するトレンドを予測します。前回をまだ見ていない人はそちらから先に見ることをおススメします。

さて、2019年のコールセンターシステムのトレンドですが、やはりこちらも2018年からの流れを引き継いでいます。また、ここ、コールセンター先進国であるアメリカのトレンドもふまえて日本でのトレンドを予測します。

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コールセンターシステム技術者が知っておくべきAI技術の勘所。[その2. AI(人工知能)技術を利用した事例紹介]

コールセンターシステム技術者が知っておくべきAI技術の勘所。今回は第2回目です。前回は「AI技術とは何?」ということをテーマにしていましたが今回は具体的なAI技術使用例をいくつか紹介します。前回(コールセンターシステム技術者が知っておくべきAI技術の勘所。[その1. AI(人工知能)技術とは?])をまだご覧になっていない方はそちらから先にご参照することをオススメします。

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Oracle Java 有償化。その現状と企業の今後の対策について調査報告。

これまでも紆余曲折ありましたが、現在の最新情報では2019年1月中にOracle Java SEの有償化が実施されます。今回はOracle Java SEの有償化について簡潔にとりまとめ、そして今後の企業の取るべき方策についても紹介していきます。さてオラクル Java の有償化とはどういうことでしょうか。これまで無償で使用可能であった Oracle Java SEが1月から有償化となります。あくまでオラクルのJavaの話です。
最新のOracle JDKのロードマップについてはOracleのサイト(英語)で確認できます。そのサイトによると、通常のユーザーは2019年1月から新しいJava SE 8は手に入らなくなる可能性が高いです。そして、いつWebサイトからダウンロードできなくなるかもわかりません

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今日から使える実践技術 [2. IP電話機メーカーによって違うプロビジョニング仕様]

前回「今日から使える実践技術 [1. IP電話機のプロビジョニングを理解する]」では、IP電話機のプロビジョニングの全体像について説明しました。今回はさらに一歩踏み込んで実際の各メーカーのIP電話機のプロビジョニング仕様を例に挙げてさらに理解を深めていこうと思います。

IP電話機のプロビジョニング機能は大変便利な機能です。しかしながら各メーカーによる仕様の違いのため、その利用についてのハードルが上がっていることも事実です。
どういう点が違うのでしょうか、IP電話機メーカー毎に違い、最も注意が必要な上位5点をピックアップして紹介していきます。

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コールセンターシステム技術者が知っておくべきAI技術の勘所。[その1. AI(人工知能)技術とは?]

コールセンターシステム技術者が知っておくべきAI技術の勘所。初回は「AI技術とは?」という問いについてイメージを持ってもらうことが目的です。ご存知のようにAIという言葉はバズワードとして巷で溢れています。その言葉と技術の扱う範囲はとても広く、何処から手を付けて良いかわからないほどです。

コールセンターシステムにもAIの波は押し寄せてきました。至る所で利用されています。しかしながら、ある機能では試作段階、またある機能では実用段階とその技術の成熟度は異なります。また、悪質な「AI」と謳っているもののAIではない製品も氾濫しています。

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今日から使える実践技術 [1. IP電話機のプロビジョニングを理解する]

プロビジョニングとは、主にIT分野において、物理的な機器設備の準備、仮想環境、クラウド環境などの準備や設定のことを指す言葉として広く使用されています。今回はその中でも特にIP電話機(SIPフォン)のプロビジョニング機能について説明します。

IP電話機のプロビジョニングとは?

IP電話機のプロビジョニングとは、リモートサーバーから各IP電話機の設定を自動で行う機能です。簡単な流れは以下です。

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Let’s Encryptで取得したSSL証明書をTomcatで使用する手順紹介。CentOS使用

Let’s Encrypt とは無料でSSL証明書を発行してくれるサービスおよびその認証局のことを指します。

今回はCentOS上で稼働するTomcatにLet’s Encryptを利用して取得したSSL証明書をインストールする手順を紹介します。通常、Let’s Encryptではクライアントソフトウェアである、Certbotを使用してSSL証明書の取得・更新作業を行います。このCertbotを利用することにより証明書の取得・インストール・更新のプロセスを自動化することもできます。
今回は基本的なコマンド入力によるSSL証明書の取得手順と、Tomcatへの導入手順を紹介します。

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VoIP/WebRTC技術者のためのSTUN/TURN サーバー解説。その3. 「さくらのVPS」でつくるSTUN/TURN サーバー(セットアップ編)。

今回はSTUN/TURN サーバー解説の3回目です。前回(第2回)のインストール編は「TURNサーバー構築の目的」、「さくらVPSの紹介」、「事前のネットワーク設定」、「TURNサーバのオープンソフトウェアであるCOTURNのインストール」について説明しています。前回をまだ見てない方はそちらから見ることをオススメします。今回はCOTURNをインストールしていることを前提に、TURNサーバーをセットアップしていきます。また、前回同様、「さくらのVPS 」を利用して構築していきます。STUN/TURNについて、ぼんやりと知っているという方にはこの記事に沿って実際に構築してみることを今回も強くオススメします。実際に手を動かしてみると本当の理解が早いです。

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