マイテル Mitel, 投資家グループに20億ドルで買収される。プライベートカンパニーへ。

マイテル Mitel, 投資家グループに20億ドルで買収される。プライベートカンパニーへ。

 

 

2018年4月24日火曜日。ビジネスコミュニケーションプロバイダー大手のマイテル Mitel (Nasdaq:MITL) (TSX:MNW) によると、Searchlight Capital Partners, L.P. (「Searchlight」)の関連会社が率いる投資家グループによる買収についての最終的な契約にサインしたと発表がありました。 買収総額は約20億ドルです。
プライベートカンパニー(非公開企業)への移行は、2018年の後半に完了予定とのことです。

この発表は、「グローバルなビジネス通信市場をクラウドに移行させる」というマイテルの戦略的な計画を裏付けるものになるようです。建前上は、プライベートカンパニーとなることにより以下のようなメリットが考えられます。

– Searchlightからの戦略的および資本的支援をゲット。

– 実行戦略を加速することにより、UCaaSへの市場移行をよりスムーズに行うことができる。

また、パートナーや、今後のロードマップへの影響は今のところないとのことです。むしろ、プライベートカンパニーになることにより、長期的なポートフォリオ投資が可能になり、計画的に戦略を遂行できるようになるかもしれません。

しかしながら、一方でマイテルに対しては悲観的な見方もあります。マイテルは2016年にポリコム Polycom をあと一歩のところで買収し損ねて市場でのプレゼンスは確実に低下しています。(そのポリコムも先日、プラントロニクスにほぼ同額の20億ドルで買収されています。)
今回の買収先も投資家グループということですので、株主たちの出口戦略であった可能性も否定できません。 今回の買収が今後のビジネスにどう影響を与えるか注視する必要があります。

 

マイテルMitel公式サイトはこちら。
https://www.mitel.com/newsroom